寒暖差疲労
ようやく朝夕はすごしやすくなってきました。でも日中はまだ暑い日もあります。一日の中で気温差が7℃以上あると心身に疲労を感じます。これは気象病の一つで寒暖差疲労といわれています。季節の変わり目の急激な温度変化によって体温調整をしようと自律神経が反応し、体に負担を感じるというものです。特に温度変化になれていない高齢者の方によく見られます。一日の気温の差だけでなく室内外の温度差も問題です。
寒暖差疲労で起こる症状は、頭痛、耳鳴り、めまい、不眠など体の不調と、イライラや不安感など精神的な不調があります。気温の変化に適応しようと自律神経が過剰に働き、エネルギーを消耗することで生じます。
対策としては、①日常的に自律神経を整えることが大事なポイントです。そのためには規則正しい生活をしましょう。②携帯やパソコンばかり見ずに音楽を聴いたりしながらリラックスして,良眠しましょう。質の良い睡眠は、脳の疲労回復ができます。③シャワー浴でなく湯船につかりましょう。少しぬるめのお湯にしっかりつかり、体の芯まで温めることは自律神経を整えるのに効果的です④適度な運動を日常生活の中に取り入れましょう。ストレスの軽減につながります。⑤デスクワークの方は、時々立ち上がり座りっぱなしは避けましょう。⑥体を温めるバランスの良い食事をしましょう。根野菜を食べ、冷たい飲み物や体を冷やす食べ物は取りすぎないようにしましましょう。ビタミン、ミネラル、発酵食品(ヨーグルト、納豆など)を積極的に摂りましょう。⑦首肩のストレッチをしましょう。
日常生活のほんの少しの改善、習慣の積み重ねが大切です。

熱帯夜を快適に過ごす工夫

9月に入っても、まだまだ寝苦しい毎日が続きます。
最低気温が25℃を上回る夜を「熱帯夜」と呼ぶようです。熱中症は昼間に起こるように思いますが、熱帯夜にも熱中症は起こります。昼間は 顔のほてりや頭痛などがあり、水分摂取が必要と気が付きますが、夜間はなかなか水分摂取ができず排泄だけで、脱水になることが多いです。
寝苦しいと、睡眠障害を患うことは、熱中症のあらわれとも考えます。夜間の熱中症を避けるためには➀ポリエチレンやナイロンを組み合わせた冷感素材の寝具があります。熱の移動速度が速く快眠に繋がるそうです。②扇風機やサーキュレーターを使い空気の流れを作りましょう。風を直接体に当てないことが大切です。③シャワー浴でなく入浴をすることで、深部体温をコントロールし睡眠の質を上げることができます。④麻や綿の素材の通気性の良いパジャマを着ましょう。
不眠は昼間の疲労や集中力の低下を起こします。また心臓病・肺炎・脳梗塞や老衰による死亡リスクが増加するとの研究結果もあります。
熱中症の4割は、夜間に起こっています。夜を快適に過ごす工夫をして熱中症にならないようにしましょう。
【アスリートに学ぼう“運動する方の熱中症対策”】
普段、体を鍛えている方でも急に暑くなった日や湿度が高く風のない蒸し暑い日などは、熱中症になる危険性が高くなります。アスリートは『身体冷却』や『水分補給』など運動前から行っているようです。体温を下げることは,発汗を抑えることにつながるからです。
睡眠不足、風邪気味の時は熱中症の危険が高くなります。無理に運動しても効果は上がりません。まずは体を休め、徐々に運動量を増やしていきましょう。
水分は、こまめに摂りましょう。これは内部冷却になります。運動前と比較して、体重減少が2%以上にならないように水分を摂りましょう。10分でコップ1杯の水分補給が目安だそうです。
塩分も必要です。スポーツドリンクを利用して0.1~0.2%程度の塩分補給をしましょう。糖質が入っている飲み物は、冷やしたものよりも5度から15度程度の温度のものが体への吸収が高いと言われています。
アスリートは、猛暑の中、練習中に前腕を冷やす『前腕冷却』をしています。これは外部冷却になります。アイスパックを用いることでも皮膚温を低下することができます。冷たいペットボトルを握るだけでも腕からの熱放散ができます。
内部冷却と外部冷却の併用が熱中症対策として効果があるといわれています。
また、吸湿性や通気性の良い衣類を着て、帽子もかぶりましょう。休憩中は涼しいところで衣類を緩め、熱を逃がしましょう。
“酷暑”と呼ばれるほど年々暑い夏になってきました。熱中症事故に繋がる心配がありますが、適切に予防、対策をすれば防ぐことができます。
私たちも効果的な熱中症対策を知り、体調に気を付けながら真夏の運動に取りくみましょう。