【アスリートに学ぼう“運動する方の熱中症対策”】
普段、体を鍛えている方でも急に暑くなった日や湿度が高く風のない蒸し暑い日などは、熱中症になる危険性が高くなります。アスリートは『身体冷却』や『水分補給』など運動前から行っているようです。体温を下げることは,発汗を抑えることにつながるからです。
睡眠不足、風邪気味の時は熱中症の危険が高くなります。無理に運動しても効果は上がりません。まずは体を休め、徐々に運動量を増やしていきましょう。
水分は、こまめに摂りましょう。これは内部冷却になります。運動前と比較して、体重減少が2%以上にならないように水分を摂りましょう。10分でコップ1杯の水分補給が目安だそうです。
塩分も必要です。スポーツドリンクを利用して0.1~0.2%程度の塩分補給をしましょう。糖質が入っている飲み物は、冷やしたものよりも5度から15度程度の温度のものが体への吸収が高いと言われています。
アスリートは、猛暑の中、練習中に前腕を冷やす『前腕冷却』をしています。これは外部冷却になります。アイスパックを用いることでも皮膚温を低下することができます。冷たいペットボトルを握るだけでも腕からの熱放散ができます。
内部冷却と外部冷却の併用が熱中症対策として効果があるといわれています。
また、吸湿性や通気性の良い衣類を着て、帽子もかぶりましょう。休憩中は涼しいところで衣類を緩め、熱を逃がしましょう。
“酷暑”と呼ばれるほど年々暑い夏になってきました。熱中症事故に繋がる心配がありますが、適切に予防、対策をすれば防ぐことができます。
私たちも効果的な熱中症対策を知り、体調に気を付けながら真夏の運動に取りくみましょう。
足が不自由な方でも大丈夫 “暑熱順化”
徐々に体を暑さに慣れさせることを“暑熱順化”といいます。熱中症予防に大切なことです。一般に2週間ぐらいで暑さに強い体ができるといわれていますが、足が悪くて歩けない方、運動ができない方は家の中でできることをしましょう。
歩けなくても椅子に座ってできる運動があります。
①『上半身の運動』
1)椅子に座って両腕を前後に振る
2)肩をゆっくり回す、腕を横から上に挙げる
3)上半身を左右にゆっくりひねる
5分~10分程度から始め、慣れてきたら15分ぐらいに延ばせればいいですね。
②『その場で足踏み』
椅子に座ったまま軽くつま先やかかとを上下させる。テレビを見ながらでもできます。
また、動けなくても、入浴は効率の良い暑熱順化といえます
1)ぬるめの湯から始める
2)下半身浴でも全身に温かい血液がながれます。10分ぐらいを目安にしましょう。
そして運動、入浴の前後にはコップ1杯ぐらいの水を飲みましょう
むくみやめまいを感じるときはやめましょう。涼しい場所に移動し、衣類を緩めて横になりましょう。
冷たいものばかりを飲むのではなく、生姜やネギやニンニクなどで内臓を温め、程よい発汗を促すことも良い方法です。漢方薬には、胃腸の調子を整え体力をつけることができるものがあります。
暑熱順化では、じんわりと汗をかく習慣が大事です。涼しい時間帯に体を動かすことや、やや室温を上げた部屋で過ごすことなど環境の工夫をし、無理のない範囲で少しずつ体を慣らしていきましょう。
今年の夏も暑そうです。足が不自由な方も大丈夫ですよ!今からしっかり準備を始めましょう。
『メノポハンド』
『メノポハンド』という言葉をきいたことありますか。
これは、更年期に起こる手の不具合のことを言います。「メノポーズ(更年期)」+「ハンド(手)」を組み合わせた造語です。主な症状として
①朝のこわばり(起床時に指が動かしにくい)②手指の痛み(とくに親指の付け根の痛み・指の関節の変形)③しびれや腫れ④細かい動作がしにくくなる(ボタンを留める、ペンやスマホを持つ時などの違和感)⑤握力の低下などがあります。原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少と言われています。エストロゲンには関節や腱、筋肉の炎症を抑える働きがあるため、更年期にホルモンバランスが崩れることで、手や指の関節に影響を及ぼすと考えられています。
次のような疾患と密接に関係しています。a)ばね指(腱鞘炎)b)手根管症候群c)へバーデン結節d)ブシャール結節e)母指CM関節
メノポハンドの症状を和らげるためには、
①手を冷やさないようにし、マッサージすること。指や手首をゆっくり曲げ伸ばしすることや握れるような大きさのボールを握り握力をつけるなど。②大豆製品、カルシウム、ビタミンDなどを摂ること。
大豆食品は、大豆イソフラボンが、女性ホルモン(エストロゲン)とよく似た構造を持っており、その働きもエストロゲンと似ていることが知られています。又、漢方薬にも効果があるものがあります。
メノポハンドは関節リウマチなど他の手の病気と似た症状を持っているため、自己判断せず、症状が強い場合は医師の診察を受けてください。