熱帯夜を快適に過ごす工夫

9月に入っても、まだまだ寝苦しい毎日が続きます。
最低気温が25℃を上回る夜を「熱帯夜」と呼ぶようです。熱中症は昼間に起こるように思いますが、熱帯夜にも熱中症は起こります。昼間は 顔のほてりや頭痛などがあり、水分摂取が必要と気が付きますが、夜間はなかなか水分摂取ができず排泄だけで、脱水になることが多いです。
寝苦しいと、睡眠障害を患うことは、熱中症のあらわれとも考えます。夜間の熱中症を避けるためには➀ポリエチレンやナイロンを組み合わせた冷感素材の寝具があります。熱の移動速度が速く快眠に繋がるそうです。②扇風機やサーキュレーターを使い空気の流れを作りましょう。風を直接体に当てないことが大切です。③シャワー浴でなく入浴をすることで、深部体温をコントロールし睡眠の質を上げることができます。④麻や綿の素材の通気性の良いパジャマを着ましょう。
不眠は昼間の疲労や集中力の低下を起こします。また心臓病・肺炎・脳梗塞や老衰による死亡リスクが増加するとの研究結果もあります。
熱中症の4割は、夜間に起こっています。夜を快適に過ごす工夫をして熱中症にならないようにしましょう。
【アスリートに学ぼう“運動する方の熱中症対策”】
普段、体を鍛えている方でも急に暑くなった日や湿度が高く風のない蒸し暑い日などは、熱中症になる危険性が高くなります。アスリートは『身体冷却』や『水分補給』など運動前から行っているようです。体温を下げることは,発汗を抑えることにつながるからです。
睡眠不足、風邪気味の時は熱中症の危険が高くなります。無理に運動しても効果は上がりません。まずは体を休め、徐々に運動量を増やしていきましょう。
水分は、こまめに摂りましょう。これは内部冷却になります。運動前と比較して、体重減少が2%以上にならないように水分を摂りましょう。10分でコップ1杯の水分補給が目安だそうです。
塩分も必要です。スポーツドリンクを利用して0.1~0.2%程度の塩分補給をしましょう。糖質が入っている飲み物は、冷やしたものよりも5度から15度程度の温度のものが体への吸収が高いと言われています。
アスリートは、猛暑の中、練習中に前腕を冷やす『前腕冷却』をしています。これは外部冷却になります。アイスパックを用いることでも皮膚温を低下することができます。冷たいペットボトルを握るだけでも腕からの熱放散ができます。
内部冷却と外部冷却の併用が熱中症対策として効果があるといわれています。
また、吸湿性や通気性の良い衣類を着て、帽子もかぶりましょう。休憩中は涼しいところで衣類を緩め、熱を逃がしましょう。
“酷暑”と呼ばれるほど年々暑い夏になってきました。熱中症事故に繋がる心配がありますが、適切に予防、対策をすれば防ぐことができます。
私たちも効果的な熱中症対策を知り、体調に気を付けながら真夏の運動に取りくみましょう。
足が不自由な方でも大丈夫 “暑熱順化”
徐々に体を暑さに慣れさせることを“暑熱順化”といいます。熱中症予防に大切なことです。一般に2週間ぐらいで暑さに強い体ができるといわれていますが、足が悪くて歩けない方、運動ができない方は家の中でできることをしましょう。
歩けなくても椅子に座ってできる運動があります。
①『上半身の運動』
1)椅子に座って両腕を前後に振る
2)肩をゆっくり回す、腕を横から上に挙げる
3)上半身を左右にゆっくりひねる
5分~10分程度から始め、慣れてきたら15分ぐらいに延ばせればいいですね。
②『その場で足踏み』
椅子に座ったまま軽くつま先やかかとを上下させる。テレビを見ながらでもできます。
また、動けなくても、入浴は効率の良い暑熱順化といえます
1)ぬるめの湯から始める
2)下半身浴でも全身に温かい血液がながれます。10分ぐらいを目安にしましょう。
そして運動、入浴の前後にはコップ1杯ぐらいの水を飲みましょう
むくみやめまいを感じるときはやめましょう。涼しい場所に移動し、衣類を緩めて横になりましょう。
冷たいものばかりを飲むのではなく、生姜やネギやニンニクなどで内臓を温め、程よい発汗を促すことも良い方法です。漢方薬には、胃腸の調子を整え体力をつけることができるものがあります。
暑熱順化では、じんわりと汗をかく習慣が大事です。涼しい時間帯に体を動かすことや、やや室温を上げた部屋で過ごすことなど環境の工夫をし、無理のない範囲で少しずつ体を慣らしていきましょう。
今年の夏も暑そうです。足が不自由な方も大丈夫ですよ!今からしっかり準備を始めましょう。