春の三寒四温 ~「気象病」に気をつけて
 どんよりと曇った日、また雨の日は頭が重かったり、季節の変わり目には決まって体調を崩したりしませんか。最近「気象病」という病気が注目されています。これは気候や天気のせいで体が不調になるというもので、頭痛、めまい、疲労,関節痛、うつ状態、嘔気などいろいろな症状があります。
その原因は、気圧・気温・湿度など気象の変化で自律神経が乱れることと言われています。内耳の機能低下も関係しているようです。
気象病は男性より女性の方が多く、若い方は頭痛、高齢の方はめまいが多いようです。また乗り物酔いをしやすい方は気象病になりやすいといわれています。
予防には自律神経を整えることが大切です。ストレスはどこにでもあります。誰にでもあります。①まずは規則正しい生活をしましょう。朝起きたらカーテンを開け日光を浴びましょう。②十分な睡眠をとりましょう。寝る前に刺激的なテレビやスマホを見る事はやめましょう。安眠が取れないようです。③勝敗のかかったスポーツよりウオーキングやサイクリングなどマイペースでできる有酸素運動をしましょう。自律神経が鍛えられます。
漢方薬にも効果があるものがあります。東洋医学には体の中の水の流れが悪くなると頭痛、めまい、むくみなどが起こるという考え方があります。漢方薬を飲むことで、体の水の巡りが良くなり、気象病の症状を軽くすることができます。
 春は三寒四温で低気圧と高気圧が交互にやってきます。暖かくなると副交感神経が活発になりますが気温の急変により自律神経も乱れがちになります。気象情報をチェックして、体調に合わせた服装、生活を心掛けましょう。

アンチエイジング
 新しい年を迎え、『心あらたに今年も頑張ろう』と毎年思います。でも、少しずつ老化が進んでいる自分の体のことも気がかりです。アンチエイジング、これは身体を若々しく保つことです。そのためには何が大切なのでしょうか。
人の体は活性化酸素を作ります。これは病原菌やウイルスなどから体を守る反面、過剰になると細胞が傷つきます。これが酸化ストレスです。酸化ストレスは、悪玉コレステロールの増加や生活習慣病の原因になります。動脈硬化が進み、血液が流れにくくなり、老化を促進するようです。老化防止のために次のようなことを心掛けてみましょう。
①質の良い睡眠をとること:質の良い睡眠とは、眠りについてから1時間半ぐらいの間にぐっすり眠れることだそうです。良い睡眠は心身の疲れをとり、ストレスをなくし、老化の進行を遅らせるといわれています。②お酒を控えること: お酒は、老化の原因の活性化酸素を発生させるため控えましょう ③適度な運動をする : 運動は血流をよくし、筋肉の衰えも防ぎます④栄養のバランスがとれた食事ビタミンA・C・Eは抗酸化ビタミンと言われています。海草や緑黄食野菜をとりましょう。
⑥体の体の糖化を防ぐこと: 高血糖は老化を進めます。甘いものは控えましょう。⑦低栄養状態はやめること:食事の制限もよくありません。脳の老化を早めます。肉、魚、特に青魚をとりましょう。⑧その他、紫外線や大気汚染、喫煙などは活性化酸素が増えやすいということでした。
老化は仕方がないけれど、そのスピードは緩めることができます。
 いつまでも若々しく健康でありたいですね。
今年も頑張りましょう。
ヒートショックに気をつけましょう
朝晩の寒暖の差が激しく、なんとなく体がだるいな~と感じている方も多いのではないでしょうか?気温の変化に体はなかなかついていけません。
気温の差で血圧が上下して、心臓や血管の疾患が起こることを『ヒートショック』と言います。
入浴時、室内と脱衣場では気温の差があります。脱衣場は部屋より気温が低めで、血管が縮んで血圧が上昇します。浴室はタイルが多く、寒くさらに血圧が上昇します。浴槽の中は熱い。長風呂すると血管が広がり、血圧は下がります。このような温度差で血圧は上下し、めまい、立ち眩み、嘔吐、頭痛が起こります。重症では、脳内出血や心筋梗塞、脳梗塞など起こす恐れがあります。
①高齢者②高血圧・糖尿病など動脈硬化がある方③肥満症④睡眠時無呼吸がある方⑤不整脈のある方は要注意で⑥浴室に暖房設備がない方⑦一番風呂が好きな方⑧熱いお風呂が好きな方⑨長風呂の方(30分以上)の方も気を付けましょう。
予防対策としては●脱衣場と浴室を温めてから入浴しましょう●ゆっくりとお風呂から出ましょう。急な温度の変化は、入浴で血管が広がり血圧が下がっているため、脳まで血液を運ぶ力が弱く、失神することもあります。●お風呂の温度も38~40度と低めにしましょう。●食後低血圧になる方もいます.事故を避けるため入浴は食事の前が良いでしょう。●飲酒後は血管が広がり血圧も低めなので入浴はやめましょう。

季節の変わり目は、血圧が極端に変動しないように体に負担のない入浴方法を心がけましょう。