低体温症
寒さが一段と厳しくなってきました。
戸外で寒冷環境に長時間さらされると、低体温になります。
寒さで体は震えますが、体温が35℃以下になると震えは止まり、意識が混濁してきます。
筋肉は硬直し、呼吸機能は頻脈から徐脈になり、呼吸停止、心停止にもなります。
山岳遭難や水難事故,泥酔、脳血管障害、幼少児、高齢者、路上生活者、内分泌疾患、低血糖、低栄養の方などは低体温を起こしやすいといわれています。
低体温の原因は冷水と寒さですが、①甲状腺機能低下症②副甲状腺機能低下症③栄養不足④過度のダイエット⑤脳の障害⑥感染症などの病気の方も低体温を起こしやすいと言われています。朝起きて疲れが取れないとき、気分が沈みやすい方は、甲状腺機能、副甲状腺機能を調べましょう。又、栄養がしっかり取れてないと体はエネルギー不足になります。エネルギー不足は体温が維持できません。過度のダイエットは、脂肪が減り体温が下がることがあります。バランスのとれた食事が大切です。
低体温にならない対策として、寒冷環境では、防寒具をしっかりつけてください。細目に暖かい飲み物を飲むことも必要です。飲酒は血管拡張と熱の損失を起こします。抗うつ剤は、体温の調節機能がうまくいかなくなります。低血糖を感じたら砂糖やブドウ糖をとりましょう。エネルギー不足は低体温になります。
日常生活でもバランスの良い食事、身体を温めるナッツやオリーブオイル、たんぱく質を摂るよう心掛けてください。又、適度な運動で体を鍛えることも大切です。
寒さが厳しい季節ですが、新しい年も健康に過ごしたいものです。
発熱患者等への対応について
外来において 受診歴の有無にかかわらず」、発熱患者等の受け入れを行っております。
ゆっくり冬支度・・寒暖差疲労を溜めない工夫をしましょう
今年は11月になっても偏西風は日本の北を流れやすく、高温傾向だそうです。冬の訪れは例年より遅れるようですね。朝夕は気温が下がり、でも昼間はまだ暑い日があり、室内と室外の温度差は極端です。寒暖差は、体温調節が難しく自律神経が乱れ、疲労、倦怠感、頭痛などを感じやすくなります。寒暖差による疲労を溜めないようにするには
① 戸外へ出て太陽の光をあびましょう。脱ぎ着しやすい服装で出かけしましょう。
② 今までのように冷たい飲み物を飲むのではなく、おなかに負担のかからない温かい飲み物を飲みましょう。
③ 適度な運動をすることは体温の調節機能を整えます。スクワットや腹筋運動で筋肉量を増やしましょう。
④ 根野菜など体を暖めるものを食べましょう。
⑤ シャワー浴ではなく、浴槽につかることは血行が良くなり筋肉がほぐれます。浴槽の温度は38℃~40℃が理想です。10分から15分つかりましょう。
⑥ 日常生活でストレスを溜めないようにしましょう。
⑦ 規則正しい生活が大切です。睡眠もしっかりとってください。
高温傾向の秋から急に気温が下がる冬を迎えると、寒さが一層体に堪えそうです。
体の冬支度もゆっくり進めていきましょう。