レジスタンス運動
レジスタンス運動という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
レジスタンス運動とは筋肉に負荷をかけて繰り返しする運動のことです。スクワット・腕立て伏せ・踵上げ・足の横上げ・横に寝た体制でのもも上げ・上向きに寝た体制での腹筋運動などがあります。
レジスタンス運動は、筋肉量を増やすことができます。糖尿病、肥満症などの生活習慣予防、改善のためにも推奨されています。その効果として
① 骨格筋量が増加することで、ADL(日常生活動作)の向上につながる。
② 加齢による骨・ミネラル濃度の低下を軽減し、骨粗鬆症の予防が期待できる。
③ 身体活動やスポーツによる障害のリスクを軽減できる。
④ 安静時血圧の低下、脂質異常の改善、耐糖能の改善、HbA1cの減少により心臓血管疾患のリスクを減らすことができる。
レジスタンス運動は、雨の日や悪天候の日など戸外の運動などができない場合でも、特別な器具なく、家事やテレビを見ながら自宅でできる運動です。
高齢者の方もQOL(生活の質)の向上に繋がるため日常生活に取り入れましょう。
低体温症
寒さが一段と厳しくなってきました。
戸外で寒冷環境に長時間さらされると、低体温になります。
寒さで体は震えますが、体温が35℃以下になると震えは止まり、意識が混濁してきます。
筋肉は硬直し、呼吸機能は頻脈から徐脈になり、呼吸停止、心停止にもなります。
山岳遭難や水難事故,泥酔、脳血管障害、幼少児、高齢者、路上生活者、内分泌疾患、低血糖、低栄養の方などは低体温を起こしやすいといわれています。
低体温の原因は冷水と寒さですが、①甲状腺機能低下症②副甲状腺機能低下症③栄養不足④過度のダイエット⑤脳の障害⑥感染症などの病気の方も低体温を起こしやすいと言われています。朝起きて疲れが取れないとき、気分が沈みやすい方は、甲状腺機能、副甲状腺機能を調べましょう。又、栄養がしっかり取れてないと体はエネルギー不足になります。エネルギー不足は体温が維持できません。過度のダイエットは、脂肪が減り体温が下がることがあります。バランスのとれた食事が大切です。
低体温にならない対策として、寒冷環境では、防寒具をしっかりつけてください。細目に暖かい飲み物を飲むことも必要です。飲酒は血管拡張と熱の損失を起こします。抗うつ剤は、体温の調節機能がうまくいかなくなります。低血糖を感じたら砂糖やブドウ糖をとりましょう。エネルギー不足は低体温になります。
日常生活でもバランスの良い食事、身体を温めるナッツやオリーブオイル、たんぱく質を摂るよう心掛けてください。又、適度な運動で体を鍛えることも大切です。
寒さが厳しい季節ですが、新しい年も健康に過ごしたいものです。
発熱患者等への対応について
外来において 受診歴の有無にかかわらず」、発熱患者等の受け入れを行っております。