喫煙とコロナ感染
新しい年を迎えました。コロナ感染の広がりがすごくて、「新しい年は“ポストコロナ”の話」と思っていたのですが、もう少し先にしたいと思います。 今年は、“喫煙とコロナ感染”に関するお話からいたします。 これは喫煙とコロナウイルスの科学的知見についてのWHOの発表です。 喫煙は、心血管疾患、癌、呼吸器疾患、糖尿病などの方にとって危険因子です。そして、これらの持病を持っている方は新型コロナウイルスに対してより脆弱で、感染時には重症化しやすいということです。確実な根拠文献は見つからなかったのですが、喫煙がコロナ感染で入院されている方の病気と死亡の重症度の増加に関連していることは間違いないようです。国立国際医療研究センターなどが昨年2月までに新型コロナ感染とコロナ感染重症化リスクの関係の分析をした結果があります。喫煙者のECMOが必要な(重症化)リスクは、喫煙歴がある方とない方を比べたら重症化リスクは、喫煙歴がある方はない方と比較すると、男性で1,51 倍・女性で1,91倍になると書かれていました。タバコを吸ったことがある方は、持病がある方が多く、重症化リスクが高まっているということです。 喫煙が非喫煙者に比較し、新型コロナウイルスで重篤になる可能性が高いという証拠が出たら、喫煙者は煙草をやめたいと思うはずです。 今はコロナ感染の広がりがすごい。重症化は少ないと聞きますが、喫煙歴のある方は、感染対策を徹底しましょう。何よりもタバコを止めることが喫煙による病気を予防し、リスクを下げるために重要です。 今年は、皆、健康でいてほしいですね。
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